2023-03-30 (木曜日)
白いムラサキケマン
● 追記です.(2023-3-31)
ネットや図鑑を調べてみたら、白いムラサキケマンには「シロヤブケマン」という名前がありました。以下、少し長くなりますが ――
昨日は久しぶりにいい天気になったので、五本木口から光と風の広場をぐるっと回って、ツルカノコソウとヤブタビラコを探して、タニギキョウのようすを確認して、せせらぎの岸でセキショウの花を探す作戦でした。
22日に公園に行った時に、つどいの広場の奥のツルカノコソウは小さいつぼみがやっと見えてきたところでした。ヤブタビラコは、今年はまだ野草園の千駄堀池の水際でみつかりませんでした。
光と風の広場の「光風」の像の下にネジバナがたくさん出ていました。(ここのネジバナは、たぶん花が咲く前に芝生といっしょに刈り込まれてしまいます。)
あずま屋の前でケキツネノボタンを見てから広場の南の端に向かいました。途中でアメリカヤマボウシ(ハナミズキ)のつぼみが見えました。
広場の南側のアジサイの向こうでツルカノコソウが咲いていて、まずは作戦成功 :-)
ヤブタビラコはまだ咲いていませんでしたが、ここにもジロボウエンゴサクが咲いてる、と思って近くで見たら、花の色はジロボウエンゴサクにそっくりですが、花のつきかたや葉の形はムラサキケマンです。
タニギキョウはたくさん生えていて無事でした。以前張られたロープが残っていたので、このまま刈られずに花が見られそうです。昨日は他にもたくさん見てきたので記事として載せませんでしたが、画像を拡大したらちらっとつぼみがのぞいていました。
☆
Googleで「白いムラサキケマン」を検索したら、松江の花図鑑の次の記事がみつかりました。
ふつうのムラサキケマンの花は紫色ですが、白花で先端だけ紫色が残っているものを「シロヤブケマン」、先端も白いものを「ユキヤブケマン」としてどちらもムラサキケマンの品種として分けられていました。昨日見たのはシロヤブケマンだったかもしれません。
ネットで「植物和名ー学名インデックス YList」などを調べたら、ムラサキケマンとシロヤブケマンの学名がわかりました。
ムラサキケマン Corydalis incisa (Thunb.) Pers.
シロヤブケマン Corydalis incisa (Thunb.) Pers. f. pallescens Makino
学名のことはちゃんと勉強していないので、以下違ってるかもしれませんが ――
ムラサキケマンを最初に分類して命名したのは19世紀のアメリカ人の George Thurber という人で、現在のケシ科キケマン属に分類しなおしたのがドイツの博物学者 クリスティアーン・ヘンドリク・ペルズーン という人のようです。
そして、シロヤブケマンの学名の f. のあとに Makino の名前があるので、シロヤブケマンを品種として分類して命名したのがあの牧野富太郎博士だったようです。楽しい調べものでした。